不登校中の旅行~楽しむためにしている5つの工夫~

不登校のあれこれ

不登校になってから旅行は行ってますか?

不登校の状況って様々ですよね。

・近所へ外出することにもハードルがある
・ある程度どこにも行ける
・慣れた場所なら大丈夫だけど、新しい場所には抵抗が強い

一概に言えないところが不登校の難しさ。

不登校歴約2年になるわが家。
不登校になってからの旅行について、楽しむためにしている5つの工夫。

結論から言うと…

①旅行計画は子どもを巻き込む
②旅行準備は子ども自身でする
③旅行スケジュールは適宜共有する
④旅先でも睡眠はしっかり取れるようにする
⑤旅先でも自分の世界に入れるグッズを持参する

今回はそんな話をしたいと思います。

不登校になってからの旅行

長男が不登校になってから初めての旅行は半年後。

・友達の家には遊びに行ける
・けど、ほとんどお家生活
・勉強は全くしない
・昼夜逆転はしてない
・日中はゲームかYouTube

そんな時期に迎えたお正月休み。

正直、長男のメンタルを考えると、
祖父母や親せきの集まりの場に行くことに躊躇してしまう…

そうだ、正月は家族旅行に行こう

私の思い付きで家族旅行に行くことにしました。

【不登校中の帰省についてのブログはこちら↓】

行先はテーマパーク!
新幹線で一泊二日の旅にしました。

事前に気を付けたことは行先設定です。

・子ども自身が行きたいと思う場所
・距離的に遠くないところ

この2点に気を付けました。

まだまだパワーがないことは分かっていました。
そのため観光メインの旅行ではなく、
子どもが行きたいと思えて楽しめるものにしました。

その結果LEGOLANDに行くことに。

下はその時の写真↓

 

 

 

 

 

・左上→すべてLEGOブロックで構成されている2022年の干支の寅のモニュメント
・右上下→LEGOホテルの客室。内装もLEGOでとにかくかわいい!!
・左下→2日目午前中に行った名古屋港水族館

かつてはLEGOが大好きで夢中になってブロックで遊んでたわが子。
LEGOLANDはもちろん、併設されているLEGOホテルはすべてがLEGOの世界観で、大興奮。

とてもワクワクする空間!
私のテンションも上がりました

不登校中の旅行の実際

不登校になる前となった後。
旅行中に感じた変化で一番思うことは、パワーの消耗が早いということです。

・人混み
・いつもと違う場所
・旅行の刺激

この3つの要素がパワー消耗を加速させていると感じます。

長男の場合
旅行2日目の午前中に力尽きるようで…

(長男)

・もう帰りたい
・しんどい
・いつ帰れる?

そんな言葉が出ます。

不登校になる前には聞かなかった言葉です。
やはり、パワーがまだまだ溜まっていないことが分かります。

そうなってはもう旅行を楽しめません。
一泊二日が楽しめる限界でした。

2023年の旅行

1回目・2回目の旅行は子どもが楽しめることを最重要視。

ちなみに2回目の旅行は
ネスタリゾート神戸へ

しかし、3回目の今年の旅行は温泉に。

(長男)

「ちょっとゆっくりできる所が良い」

近場の有馬温泉と六甲山観光に一泊二日で行くことにしました。

 

 

 

 

 


・左上→有馬温泉入口にある川沿いの大きな広場

・右上→六甲山で飲んだ天然水サイダー(結構炭酸きつめです)
・真ん中左→六甲山展望台のブランコに乗る長男と次男
・真ん中右→六甲山展望台に祭られているアートの巨大おにぎり
・左下→六甲有馬ロープウェーからの絶景(45階建て相当の高低差)
・右下→六甲山展望台にある❝人生❞のジップライン(長男)

久しぶりの観光メインの旅行に楽しめるのか少しドキドキしつつ…

けれど、思春期に入った中2になっても、変わらず家族で旅行がしたいと思ってくれる子どもには感謝。

結果をいうと
やはり二日目の午前中に力尽きるのは変わりありませんでした。

テーマパークもゆったり観光でも、
新しい環境と旅の刺激はパワー消耗を加速させることには変わりはないようです。

不登校中の旅行~楽しむためにしている5つの工夫~

でも、せっかくの旅行!
良い思い出を作ったり、リフレッシュしたいですよね。

不登校中のパワーが溜まり切っていないときでも親も子どもも楽しむため、わが家がしている5つの工夫をご紹介します。

旅行計画は子どもを巻き込む

計画段階から、子どもと一緒に考えることがミソです。

子どもにとって、自分の意見が反映されていない旅行には興味が沸きずらい…

・どこに行って何をするか
・何泊でどんな宿に泊まるか
・どんな食事なのか

ある程度の選択肢を絞った上で、
子どもが主体になって決めてみるのも面白いかもしれません。

人は、与えられたものより、自分で決めたことの方が頑張ってやり遂げようとするものです。

❝自分で決める❞という練習にもなりますよね。

旅行準備は子ども自身でする

自分の荷物の準備は自分ですること!
これは不登校になってから意識して働きかけていることです。

何が必要なのかを考える

準備する

実行する

修正・対応する

片づける・振り返る

この工程は、仕事をする上でも生きることだと思います。

忘れ物をしてもなんとかなったという経験や臨機応変に工夫する力も養われますよね。

失敗から学ぶことや活きた経験に繋がるチャンスが転がっていることもあります。

今はそう考えていますが、以前の私は
「親がある程度した方が早い!」
と思い、あまり子ども自身でさせてきませんでした。

考える練習の機会を奪っていたな…

旅行スケジュールは適宜共有する

長男の場合、予測できないことに不安感を抱きやすい傾向があります。

それが旅の醍醐味でハプニングを楽しめる人もいますが、わが子はそうではないようです。

・どこで何時間くらい過ごすのか
・何をするのか

スケジュールを子どもと共有しておきます。

ネットで調べたり写真を見るなどすれば、イメージも沸きやすくて安心して旅を楽しめるのです。

旅先でも睡眠はしっかり取れるようにする

ただでさえ睡眠リズムが乱れてしまう不登校。

旅先でよく眠れないと、翌日に疲れが残ったまま旅行することになりますよね。

長男の場合、環境の変化で寝つきが悪くなることがよくあります。

幼い頃からで、
祖父母の家にお泊りに行くこともできませんでした

旅行で体は疲れているのに眠れない…
パワーの消耗に拍車がかかるので、眠れるような工夫が必要です。

長男は、かかりつけクリニックから睡眠を促すホルモンの内服薬を処方されているので、旅先にも忘れずに持参するようにします。

ちなみに…
今回の有馬温泉旅行には薬を持っていくことを忘れた長男。

(長男)
夜中2時くらいまで全然眠れなかった…

そう言って忘れたことを反省してました。
この経験が次に活きると良いのですが…(笑)

旅先でも自分の世界に入れるグッズを持参する

新しい環境…
刺激も多く疲れやすいものです。

旅先でも落ち着いた時間を持てるように、子どもが自分の世界に入れるグッズを持参するようにします。
具体的に言うと、わが子の場合はゲームなのですが…

旅先にゲーム!?と思われるかもしれませんが、旅先でも自分の世界に入れるとリラックスできるのです。

いつもと違う環境でのゲームは盛り上がったりもします。

ホテルや旅館でよりリラックスするために必要なツールとして、持って行っています。

まとめ

不登校中…
・旅行なんて行けるメンタルじゃない
・なかなか遠出が難しい

そんなこともあると思います。

でもせっかく行くならその時くらい、日常の色んなことを忘れて楽しみたいところですよね…

わが子の現状は、連泊するパワーはなく一泊二日で精一杯です。

ですが、その限られた旅の中でも積める経験や思い出を大切にしたい、そう思っています。

皆さんの旅行の際の工夫はありますか?

わが家の工夫がどなたかの参考になれば、幸いです。