起立性調節障害って知ってますか?
不登校の原因にもなり得る起立性調節障害ですが、長男は不登校になって10か月後に起立性調節障害と診断されました。
今回は、起立性調節障害の診断を受けるまでと、診断されてからわが家が取り組んだことをお話します。
あくまで一例ですが、参考になれば幸いです(#^^#)
起立性調節障害とは
起立性調節障害とは…
起立性調節障害(きりつせいちょうせつしょうがい)(orthostatic dysregulation, OD)は、起立時の不調を中心とする症状群で、本邦では小児科でよく用いられる。原因は十分に明らかにされていないが、血管迷走神経失神/神経調節失神の1型と考えられている。起立試験を行い、循環器系を含めた症状再現を確認する。一般に良性であり、適切な治療や支援を行うことによって回復する。
10歳から16歳に多く、日本の小学生の5%、中学生の約10%にみられ男女比は 1:1.5〜2 と報告されている。
引用元:起立性調節障害 – Wikipedia
病態や症状については、ここでは省きます。
以下のリンクを参照ください↓
受診するきっかけ
不登校になって10か月後。
起立性調節障害と診断されました。
きっかけは、同じく不登校の子どもを持つママ友からの一言です。
もしかして起立性調節障害じゃない?

ええ??けど、もしそうだったら…
起立性調節障害の専門クリニックを調べて予約。
予約したクリニックは起立試験も行っており、
起立性調節障害に関してはトップクラスで診察されている所でした。
💡起立試験についてや病院選びについて参考になるサイトを貼り付けておきます。
よければ参照ください↓
診察
問診(保護者・本人両方)
起立試験
エコー検査
問診は↓
・自覚症状
・起床就寝時間
・一日の過ごし方
・精神面についてのこと(ストレスなど)
・学校にはどのくらい登校しているのか
・一日の水分摂取量
などを聞かれたと記憶しています。
その後起立試験とエコー検査を受け、
医師からの説明がありました。

起立試験中は保護者が同席でき、
実際血圧や脈拍がどのように変動するのか数値を見ることができました
①初診時の脳血流量の変動
↓起立試験時の長男の脳血流量と心拍数や血圧の変化です。
医師が赤ペンで書き込みしながら説明してくれました。
一番上の人のイラストがその時長男がとっていた体勢。
グラフが脳血流量の変化です。
寝ている状態から起き上がると、左右の脳ともに脳血流量が低下。
一番左側に-4と記載ありますが、これはひどく血流量が低下している状態と医師から言われました。
その状態から足をクロスしたり腹圧をかけると、
一気に脳血流量はアップしています。
②初診時の心拍数と血圧変動
寝た状態から起き上がると心拍数は一気に120回/分まで上昇。(正常値は60~70回/分)
血圧は一気に70台まで低下します。(正常値は100~110mmHg)
言わば、立ちくらみ状態です。
診断
検査後、起立試験の検査データを見ながら
長男と私一緒に説明を受けました。
医師から言われたことは、大きく言うと3つ。
(程度は中等症レベル)
・治すためには生活習慣改善が必要
・睡眠リズムを取りやすくするためのお薬を開始する
中等症レベルは治るまでに長ければ2~3年かかることもあると言われました。
生活習慣の改善については、
いくつか守らないといけない宿題がでました。
・散歩や筋トレする(下半身の筋肉をつける)
・寝そべってスマホやYouTubeは禁止
・座ってゲームやスマホ・YouTubeは1時間/日以内
・処方した薬は言われた通りに内服
・22時までには布団に入る(昼寝や夕寝禁止)

今の生活から考えると
なかなか厳しい…
しかし、医師が長男に対して数値のデータを見せながら説明してくれたので、長男もしっかり自分事として説明を聞いてくれました。
次回再診は4か月後。
その際にまた起立試験をすると言われ、診察を終えました。
わが家が取り組んだこと
起立性調節障害の中等症との診断。
正直、私にとっては意外でした。
朝なかなか起きれないのは、起きても何もすることがないから…
と思っていたし、それ以外の症状がなかったからです。

念のため受診して良かった~
助言してくれたママ友ありがとう(:_;)
診断と医師からの説明に従い、わが家で取り組んだこと↓
・生活記録表を書く
・家族で通えるパーソナルジムに通う
生活に気を付ける
・水分は毎日1.5~2L摂取
↪どのくらい飲めたかが分かるように、
毎朝に水筒に飲み物を入れて、それを飲み切るようにしました。
・寝そべってスマホやYouTubeは禁止
・座ってゲームやスマホ・YouTubeは1時間/日以内
↪最初は守っていましたが、不登校になり日中にゲームやYouTubeは無制限だったので…
これはなかなか守るのが難しかったです💦
・10時までには布団に入る(昼寝や夕寝禁止)
↪処方してもらった睡眠を促すホルモンのお薬の効果もあって、スッと寝ることができました。
夜ぐっすり眠れた加減か、日中の昼寝や夕寝をすることもなく過ごせました。
生活記録表を書く
医師から長男に渡された生活記録表↑
これを毎日書くことが長男の日課になりました。
最初の1か月は真面目に書いていましたが、
それ以降は書いたり書かなかったり(‘Д’)
毎日書けない時は2~3日に1回でも良いと言われていたので、最低限は書くようにしました。
家族で通えるパーソナルジムに通う
下半身の筋力低下は、起立性調節障害の悪化に繋がるそうです。
💡どういうことかと言うと…
ペットボトルに水を入れた状態から、
下の方をぎゅっと握ります。
すると、水は上の方に移動してあふれますよね?
下半身に筋肉がしっかりあると、ぎゅっと握った時と同じ効果でポンプ機能が働き、足の血流が上半身にしっかり戻るとのこと。
↓
体を動かさない
↓
筋力低下
↓
起立性調節障害の発症・悪化

これは筋トレせねば!!
自宅で筋トレと言ってもきっと続かない…
見つけたのは、家族で通えるパーソナルジムでした(#^^#)
パーソナルジムと言っても豪華な設備がある感じじゃなく。
ビルの一室に筋トレマシーンが1台とトレーニングに使うアイテムがたくさん置いてあって、トレーナーさんが一人居てトレーニングします。
1時間制で、自分たち以外の他の利用者さんはいません。
子どもも一緒にトレーニング可能で、周りに気を使わずトレーニングができます。
週一回、私と夫の体力アップとダイエットも兼ねて(#^^#)
家族で通ってみることに。
でも実際通うと、子どもよりも私の筋肉痛がすごくて…

初めの頃は
ジムの日と翌日は動けないほどの筋肉痛に襲われて大変でした(笑)
まとめ
起立性調節障害の診断を受け、改善に取り組みはじめた長男。
はたして、4か月後の再診はどうだったのか??
そして、診断を受けたことは長男の体だけではなく、心にも変化をもたらしました。
長くなるので、その話は続編として…
また書き次第アップしますね~(#^^#)