不登校になって学校に行けない…けどせめて勉強はしてほしい。
そう思いますよね?
だって、勉強しないと学校の授業についていけなくなる。
そうなると、ますます学校復帰できなくなる。
そんな悪循環サイクルが、勝手に親の頭の中でグルグル回り始めます。
不登校歴約2年になる我が子の勉強面へのアプローチ。
私も色々模索中…
そもそも勉強するという行動…
その行動には必ず動機があるということ。
そこから考察したこと、我が子に落とし込んだときに気づいたことをお話したいと思います。
「~をしたい」「~する」その行動の動機には2種類ある
「勉強する」とひと言に言っても、勉強するという行動に至る気持ちの裏側(動機付け)には2種類あります。
外発的動機付けと内発的動機付けです。
なんじゃそれ?と思いますよね。

勉強するという行動は一緒なんだから、動機なんてどうでも良いじゃない
私も子どもが不登校になるまでそう思っていました。
そもそも動機付けとは…
目的や目標などのある要因によって行動を起こし、それを持続させる過程や機能のことをいい、「モチベーション」と言い換えることもできます。
引用元:リクルートエージェント
なるほど。モチベーションと言い換えるとイメージしやすいですね。
そして外発的動機付けとは…
行動の要因が「評価」「報酬」「賞罰」などの人為的な刺激によるものであるという考え方です。
引用元:リクルートエージェント
一方で内発的動機付けとは…
行動要因が内面に湧き起こった興味・関心や意欲によるものであるという考え方です。
引用元:リクルートエージェント
言葉の説明が続きましたが、子育て場面に照らし合わせて例えると
外発的動機付けは…

次のテストで100点取ったらゲーム買ってあげるよ
子ども「わかった。ゲームのために頑張る!」
内発的動機付けは…

この前買ったゲーム、もう全部クリアーしたの!?
子ども「だって面白いんだもん。次々進めたくて頑張った!」
内発的動機付けは自分が走りたいから走る
我が子への勉強のアプローチ方法
不登校になる前、子どもたちには公文をさせていました。
入会したのはそれぞれ年長さんくらいの年齢の時です。
・小学生になる前にある程度簡単な読み書きができるように
・小学生になる前に机に座って宿題をする習慣ができるように
と私が考えたからでした。
同学年のお友達が通い始めたこともあり、子どもも最初は楽しく通っていました。
しかし、持ち帰る宿題が進まない…
試行錯誤した結果、この時導入したのがご褒美制度です。

ここまでプリントできたらゲームができるよ!
まさに外発的動機付け。
ゲームという餌をぶら下げて宿題をさせていました。
しかし、不登校になったことでこの作戦が機能しなくなりました。
なぜなら、不登校になり勉強するパワーなんてどこにもなくなったからです。
食べたり寝たり歯を磨いたり外出したり…
そんな当たり前にしていたことさえ難しくなり、唯一我が子にとって負荷なくできたことがゲームでした。
ゲームをしている時間は学校のことを考えなくて良かった、ゲームが精神安定剤的になっていた、そう教えてくれました。
だから、それまで決めていたゲームに関する約束や制限をとっぱらうことになったのです。
不登校になり半年以上はほぼ勉強をしていませんでした。
していなかったというより、できなかったという表現の方が近いような気がします。
まずは子どもの心身のバランスを整えることに親として注力しました。(この話はまた書きますね)
少しずつ元気になると…
「ちょっと勉強しないとな…」
「勉強、どうやってすれば良いか分からない」など…
子どもの方から勉強に関して気にするような発言が出てくるようになりました。
どういう方法が良いかを子どもと相談し、お願いしたのが、不登校専門の家庭教師さんに来ていただくことでした。
まずは体験してみて、子どもが嫌と言ったら別の方法を考えようと思っていました。
あくまで勉強するのは本人であり、私ではありません。
子どもに合う方法をまた見つければ良いのです。
そう思って体験してみたところ、たまたまですが来ていただいた先生と子どもの相性が良く、週一回お願いし勉強を再開するようになりました。
動機付けをどう生かすのか?気づいたこと
目の前に餌をぶら下げてご褒美作戦をすることが悪いのか…
というとそうではないと思います。
あくまで動機付けは動機というきっかけでしかないからです。
行動しているうちにしだいに楽しくなってきたり好きに変わっていたり…
最初は外発的動機だけど気づいたら内発的動機に変わっていたりすることもあると思うんです。
子どもは情報量が少ないので、最初から自分の力で選択していくことは難しいと思います。
親としては色んな経験をさせてあげたい、その中でこれがやりたい!という子どもの心のアンテナに引っかかるものが見つかれば良いな、そう思って関わってきました。
外発的動機だけで継続することは難しいと思います。
❝好きこそものの上手なれ❞ではありませんが、やはり自分が「やりたい」や「好き」と思えることには探求心や向上心が伴いやすいです。

外発的動機付けは
瞬発力はあるけど持続力はない
そんなイメージでしょうか
子どもの勉強に落とし込むと、宿題やテストを頑張る動機がいつまでたってもご褒美のため…
では本来の勉強の目的は見失うと思います。
不登校になり勉強は遅れました。
しかし、学校の進度や周りの子に左右されることは親も子もしんどいです。
勉強していくうちに解るようになった!ここまでできた!など
子ども自身に芽生えたやる気の火種
これをいかに消さずに炎に変わるように見守れるか…
それが大事なんだと思います。